ブラック部活と呼ばないで?

ブラック部活と呼ばないで?

皆さんこんにちは!さて、本日のお題は「ブラック部活」についてです。

私の勤めている学校にも多くの部活動があり、子どもたちは日々熱心に活動に取り組んでいます。

もちろん、ここ数年はコロナ禍において活動は制限され、今までよりも子どもたちの部活動に対する熱意が下がっているように感じます。

しかし、このような状況下であるからこそ見えてきたことがあるので本日はそれを皆様にお伝えしていけたらと思います。

※これから述べていくことはあくまでも私見ですのでご了承ください。

 

 

コロナ禍で部活動が制限されたことによるメリット

あくまでも私の感覚ですが、勉強に励む生徒が増えました

特に今の世代は学校に登校できない期間、オンライン授業を受けてきてきたこともあり、自然と自学自習の習慣が身についているように感じます。

もちろん、一方では対面授業でないと集中できない生徒も多く、学力差が開いているとも感じています。

やはり対面授業で子どもたちの顔色を見ながら理解度を確かめ、進めていきたいのが本音です。

※オンライン授業については別の記事を作成する予定です。

以下の記事をチェック!

asamadegohan.hatenablog.com

 

さて、ここまで述べてきたように勉強面でのメリットはとても大きいです。

授業中に寝てしまう生徒は格段に減りましたし、テスト前の勉強に対する集中力は今までよりも高いと思います。

朝早くから放課後遅くまで活動していた部活動がコロナ禍で制限されたからでしょう。

また、教員の負担も減りました(?)

部活動の時間が制限されることにより、必然的に教材研究の時間やその他の分掌業務に割くことができる時間が増えました。

ただ、(?)を付けた理由は、オンライン授業を含むICT関係の仕事が増えたことによります。

教員の働き方改革はまだまだ難しいと感じます。

部活動の面でいえば…すべてとは言えませんが、運動部は練習量が減ったことにより能力が向上したケースも見受けられます!

number.bunshun.jp

例えば上記の記事では過度なトレーニングが避けられたことにより球速が向上したとの実例が記載されています。

今まで当たり前のように朝から晩まで活動してきた部活動も見直す時期にきているのではないでしょうか。

コロナ禍で部活動が制限されたことによるデメリット

私が感じるデメリットは、子どもたちの活気がなくなってきたことです。

多くの生徒は学校で勉強を頑張ろうとしますが、勉強についていけない生徒もいます。

しかし!部活動で輝ける生徒もいるのです。

ところが、活動が制限されたことで、彼らの輝く時間が減ってしまいました。

結果的に彼らは覇気のない学校生活を送ることになってしまうのです。

部活動以外の場を提供するのが仕事だろうといわれてしまえばそれまでなのですが、何分このようなご時世ですので、なかなか課外活動をさせることができません。

文化祭や体育祭、修学旅行といったイベントも軒並み中止となり、勉強をやるしかない環境となってしまっているのです。

それが先ほども述べたメリットにもつながってくるわけですね。

また、練習時間が減ることで、運動部であれば実戦不足、文化部は発表の舞台がなくなるなど、緊張感の中で自らのパフォーマンスを披露する機会が減ってしまいます。

その結果、思ったようなパフォーマンスができず悔しい思いをすることも多いでしょう。

プロの道に進む生徒は一握りであり、多くの生徒は部活動で学校生活を終えるわけですから、これは大きなデメリットだと感じます。

ブラック部活と呼ばないで?

では本題に入りたいと思います。

私は数年前、「自分の考えを発信しよう」をテーマに、朝日新聞へ生徒の意見を投書させる活動をしたことがあります。

様々なテーマで自身の意見を書いていく中で、吹奏楽部のある生徒がこう私に言ってきました。

「先生、私、部活のことをブラックって言われるの嫌なんです。」

この言葉に私は少し驚いてしまいました。

吹奏楽部に限らず、部活動が大変な生徒の多くは

「忙しくて帰ると寝てしまう」「勉強する時間がない」「正直しんどい」

など、の悩みを抱えているものです。

もちろん、そのような経験を通して最後は部活動を続けてきてよかったと思えるのですから、いい経験であることに間違いはないのですが、その生徒の気持ちは違ったわけです。

「私がやりたくて選んだ部活なので責任を持って取り組んでいますし、何より楽しいので辛くないです。」

diamond.jp

全員の考えがそうではないからこそ、上記のような記事がでるわけですが、その子にとっての気持ちは本心だったのでしょう。

部活動に対する教員の考えは様々です。

部活動の指導がしたくて教員になったものもいれば、専門ではないのに部活動に所属し顧問をせざるを得ない教員もいます。

私としては生徒が部活動に参加することは賛成なのですが、やはり負担が大きいので、部活動は外部のコーチを雇い、活動することがいいのではないかと思っています。

そうすることで学校の質がより向上するはずです。

しかし、その子の一言によって私も狭い視野で物事を考えていたのだなぁと改めて感じました。

今ではなるべく一つの考えに縛られないよう努力をしているつもりですが、どうしても「当たり前」という言葉が浮かんできてしまうことがあります。

この時の私は「部活動はしんどい時もあるが、やりきることで成長できる場所」という固定観念を勝手に持っていたわけです。

とても反省しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。現場で働いていると当たり前だと思ったことが当たり前ではないことによく遭遇します。

コロナ禍で私も様々なことを考える機会が多くありました。

何か私にできることはないだろうか。そのような中で、ブログを書いてみることにしたわけです。

もしご興味がございましたら、今後ともお付き合いください。

それではまた!

おまけ

現在新しく私が挑戦していることです!(笑)

教育には全然関係ないのですが、こういうくだらないことに良く取り組んでいます。

大人になるとやる前にめんどくさくなってしまったり、新しいことに取り組まなくなってしまいますよね。

私のラインスタンプは手書きですし、絵は上手ではありませんが、それでも作ることができました。よければご覧ください。

store.line.me

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asamadegohan.hatenablog.com