将来の進路、決まっていますか?
将来の進路、決まっていますか?
突然ですが、学生の皆さん、将来の進路は決まっていますか?
以下の記事によると、高校生で就きたい職業が具体的に決まっている高校生は36.7%だそうです。
二者面談をしていても、「なんとなく大学、4年制」という答えがほとんどです。
高校2年生になって少しずつ進路が固まり始める生徒もいますが、高校3年生まで進路が明確に定まらない生徒も多いのが現状です。
もちろん、教員としては「やりたいことができる進路にしよう」「目標を持って先に進もう」などと話します。
進学にはお金もかかりますし、4年間(進路によりますが)を無駄にしてほしくないですから。
ですが、今回は少し視点を変えて
目標進路って定めなければならないの?
というテーマで記述していこうと思います。
進路が決まらないのは当たり前!焦る必要はない!
高校生(16~18才)はまだまだ人生における経験値が少ないのです。
特に、学校という小さなコミュニティの中で生活をしているわけですから、部活動や課外活動に取り組んでいる生徒以外はなかなか外の世界に目を向ける機会がありません。
もちろん、部活動や課外活動だけで目標が決まるとも言えませんが。
だから、無理に目標を作る必要もないのではと私は思うのです。
もちろん、理想はやりたいことができる進路先に進むことがベストです。
しかし、進んでみたら「思っていた感じと違う」ことは良くも悪くもあるのです。
逆に言うと、希望進路ではない場合でも、進んでみたらすごくよかったとなることもあるのです。
高校生が決める目標が人生のすべてではないわけですから、決まらない生徒はおとなしく一般選抜で上位の進路先を目指せばいいと思うのです。
ただ、受験を考えて、総合型選抜などの推薦入試を考える場合は話は変わってきますので、前回の記事を参考にしてください。
とはいえ!
やはりできる限り多くのことを経験してほしいとは思っています。
部活動やボランティア活動、資格試験挑戦、留学etc
何でも構いません。
1人で参加するのがなんとなく恥ずかしければ、友達を誘って挑戦してみてください。
「こんなもの」と思うことから、将来が見えるきっかけをつかむこともあります。
すべてを真面目に進路のために取り組む必要はありません。
なんでもトライしてみてください。
私の失敗談
私が初めて担任を持った時のことです。
当時、高校1年生の担任をしていた私のクラスに韓国アイドルが好きな生徒がいました。
今でこそBTSは日本で多くの人が知っているアーティストですが、その子はBTSが日本に来る前から知っているような生徒でした。
その生徒と二者面談をしていく中で、
「私、卒業したら韓国に行きたい」
という話が出てきたとき、私は将来のことを考えたらあまりお勧めできないと言ってしまいました。
今となっては、なぜそんなことをいってしまったのか、悔やまれることも多いのですが、当時の私は韓国にいった後ろのことを考えると、その進路に不安を感じてしまったのです。
また、勝手にそんなに強い思いも持っていないだろうと思ってしまいました。
「韓国語を勉強しながら英検とろう」
となんとなく流してしまったのです。
その後、その子は少しずつ私と距離を取るようになりました。
担任1年目の私は生徒の気持ちに気付けなかったわけです。
今でも教員としての進路のかかわり方はとても難しいと思っています。
実際、卒業してしまえばあとは自己責任で生きていくわけですから、過干渉しないほうがいいのは百も承知なのですが生徒の希望を現実的に見てあげるのも教員としての役割だと思うからです。
結局、その生徒は韓国の進路先に進学をしました。
私に対してどのような思いを抱いているかはわかりませんが、いつかまた会う機会があれば謝りたいと思っています。
まとめ
いかがでしたか?
私の経験談も含めてお話ししました。
希望の進路があろうがなかろうが、自分で決めることに意義があります!
もし、希望を伝えて、良くない顔をされた場合は、それを覆すくらいの材料を準備しましょう!
結局は皆さんの人生です。
納得させられるだけの熱量があれば否定されることはほとんどありません。
教員も保護者も、より良い人生を歩んでほしい気持ちは同じですから。
是非、有意義な学生生活を送ってほしいと思います。
ではまた!
このブログでは私が実際に経験しているリアルな現場を記事にしています。
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