先入観を持たないことの大切さ

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先入観を持たないことの大切さ

こんにちは!

今回は私が教員2年目に経験したことをもとに

先入観を持たないことの大切さ」について伝えていきたいと思います。

授業中ずっと寝ている生徒

教員2年目の私にとって、授業をするのはとても緊張するものでした。

もちろん、10年たった今でも緊張はしますし、不安も多々あります(笑)

2年目の私はベテランの先生方からの目がすごく気になっていました。

しっかり授業ができているか見られているからです。

そんな中で私はある生徒に出会ったのです。

なんと!初めましての最初の授業から寝ているのです!

これには私もすごく焦りました。

え、なんで?

正直なところ、私は強めに説教するタイプではなく話をして諭すタイプなので

最初はこの子苦手だなぁ。どうしようかなぁ。

と思っていました。

これが私のその子に対するファーストインプレッションでした。

その生徒が求めていることは何か

何回か授業をしていく中で、その生徒は全く変わる気配を見せませんでした。

特に不満を言うわけでもなく、授業が終わると起きて教室を出ていくのです。

そこで、私はその子が1年生の時に授業を担当していた教諭に相談することにしました。

「あの生徒なんですが…」

「あぁ。〇〇ね。どうかした?」

「授業中ずっと寝ているんです。」

「え?1年生の時はそんなことなかったんだけどなぁ。」

「もしかしたらコースを移動しちゃったからかな?」

そうなんです。

私が勤めている学校はコースがわかれており、

その生徒は1年生の時に上のコースにいた生徒だったのでした。

「もしかしたらそれが嫌なのかもね。」

「でも〇〇はやればできると思うんだよね。話しかけてみてあげて!」

とアドバイスをいただいた私は、とにかくその子と話してみることにしました。

 

~ある日の授業終わり~

「〇〇さん、こんにちは」

「…こんにちは」

「この前〇〇さんについて、△△先生と話して…」

「え?!そうなんですか?!なんていってましたか?!」

「できるんだから頑張ろうって…」

「そうなんですよ、私やればできる子なんです!」

 

正直とってもびっくりしました。

△△先生の名前を出した途端、食い気味に話しかけてきたのです。

その生徒は△△先生の授業がとても好きだったらしいのですが、

担当が変わってしまったので、やる気がなくなってしまったのだそうです。

「先生は△△先生と仲いいの?」

「同じ科の先生だしね。同期だけどとても尊敬してるいい先生だよ。」

そこから、その生徒の私を見る目が変わりました。

「今までずっと寝ててごめんね!明日からちゃんと受けます!」

そこからその生徒は一度も寝ることなく一年間私の授業を受けてくれました。

きっと、いろいろなもやもやがあってなかなか自分を表に出すことができず、

私に話しかけられるのを待っていたのでしょう。

三年生でその生徒は上のコースに戻ったことで受け持つことはできなくなりましたが、

放課後は毎日私のところに来て

「ここがわからないから教えてほしい」

と一生懸命勉強するようになりました。

大学受験で第一志望には届かなかったものの、卒業式の日に

一生懸命頑張ってよかった。後悔はしていません。先生の授業楽しかったです!

と書いた手紙を私にくれました。

今考えれば拙い授業で恥ずかしくなりますが、

この生徒にとってはそんな私の授業を大切な時間と感じてくれたのです。

先入観を持つことの怖さとコミュニケーションを取ることの大切さ

先入観を持つってとても怖いことだと今は感じています。

人間関係を構築する上で先入観はすごく邪魔な存在なのです。

ですが、気にしいな私にとって先入観を持つなというのはすごく大変なことなのです…

特に2年目の時は不安も多く、より一層周りの目を気にしてしまったのです。

しかし、その姿勢は生徒に伝わるものです。

よく生徒は自身の鏡だと言いますが、本当にそう思います。

だからこそ、今はどんな生徒であったとしても先入観は持たないようにしています。

職場の人間関係も同じです。

怖そうだなと思っていた上司も、一緒に仕事をしてみると見る目が変わります

もちろん、こだわりを持っている教員が多いので考え方が合わないこともあるのですが

それでも一緒に仕事をするとその人の考え方がわかるので納得することができます。

とりあえずコミュニケーションを取ることってとても大切なんだと感じています。

話してみることで、その人の考えがわかり、本音が見えてくるのです。

2年目の私にとって当時の経験は本当に大きく、今の教員人生に役立っています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

コミュニケーションを取るのが得意ではない人も多いと思います。

ですが、勇気を出して話しかけてみてください。

むしろ、一緒に何かやってみてください。

印象が変わると、不思議と円滑な関係が築けるようになります。

そうすることで仕事のパフォーマンスもあがるのです。

ではまた!

 

↓よければ前回の記事もご覧ください。

asamadegohan.hatenablog.com

 

他にも私が現場で体験したことを基に、いくつか記事を書いています。

asamadegohan.hatenablog.com