先入観を持たないことの大切さ

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先入観を持たないことの大切さ

こんにちは!

今回は私が教員2年目に経験したことをもとに

先入観を持たないことの大切さ」について伝えていきたいと思います。

授業中ずっと寝ている生徒

教員2年目の私にとって、授業をするのはとても緊張するものでした。

もちろん、10年たった今でも緊張はしますし、不安も多々あります(笑)

2年目の私はベテランの先生方からの目がすごく気になっていました。

しっかり授業ができているか見られているからです。

そんな中で私はある生徒に出会ったのです。

なんと!初めましての最初の授業から寝ているのです!

これには私もすごく焦りました。

え、なんで?

正直なところ、私は強めに説教するタイプではなく話をして諭すタイプなので

最初はこの子苦手だなぁ。どうしようかなぁ。

と思っていました。

これが私のその子に対するファーストインプレッションでした。

その生徒が求めていることは何か

何回か授業をしていく中で、その生徒は全く変わる気配を見せませんでした。

特に不満を言うわけでもなく、授業が終わると起きて教室を出ていくのです。

そこで、私はその子が1年生の時に授業を担当していた教諭に相談することにしました。

「あの生徒なんですが…」

「あぁ。〇〇ね。どうかした?」

「授業中ずっと寝ているんです。」

「え?1年生の時はそんなことなかったんだけどなぁ。」

「もしかしたらコースを移動しちゃったからかな?」

そうなんです。

私が勤めている学校はコースがわかれており、

その生徒は1年生の時に上のコースにいた生徒だったのでした。

「もしかしたらそれが嫌なのかもね。」

「でも〇〇はやればできると思うんだよね。話しかけてみてあげて!」

とアドバイスをいただいた私は、とにかくその子と話してみることにしました。

 

~ある日の授業終わり~

「〇〇さん、こんにちは」

「…こんにちは」

「この前〇〇さんについて、△△先生と話して…」

「え?!そうなんですか?!なんていってましたか?!」

「できるんだから頑張ろうって…」

「そうなんですよ、私やればできる子なんです!」

 

正直とってもびっくりしました。

△△先生の名前を出した途端、食い気味に話しかけてきたのです。

その生徒は△△先生の授業がとても好きだったらしいのですが、

担当が変わってしまったので、やる気がなくなってしまったのだそうです。

「先生は△△先生と仲いいの?」

「同じ科の先生だしね。同期だけどとても尊敬してるいい先生だよ。」

そこから、その生徒の私を見る目が変わりました。

「今までずっと寝ててごめんね!明日からちゃんと受けます!」

そこからその生徒は一度も寝ることなく一年間私の授業を受けてくれました。

きっと、いろいろなもやもやがあってなかなか自分を表に出すことができず、

私に話しかけられるのを待っていたのでしょう。

三年生でその生徒は上のコースに戻ったことで受け持つことはできなくなりましたが、

放課後は毎日私のところに来て

「ここがわからないから教えてほしい」

と一生懸命勉強するようになりました。

大学受験で第一志望には届かなかったものの、卒業式の日に

一生懸命頑張ってよかった。後悔はしていません。先生の授業楽しかったです!

と書いた手紙を私にくれました。

今考えれば拙い授業で恥ずかしくなりますが、

この生徒にとってはそんな私の授業を大切な時間と感じてくれたのです。

先入観を持つことの怖さとコミュニケーションを取ることの大切さ

先入観を持つってとても怖いことだと今は感じています。

人間関係を構築する上で先入観はすごく邪魔な存在なのです。

ですが、気にしいな私にとって先入観を持つなというのはすごく大変なことなのです…

特に2年目の時は不安も多く、より一層周りの目を気にしてしまったのです。

しかし、その姿勢は生徒に伝わるものです。

よく生徒は自身の鏡だと言いますが、本当にそう思います。

だからこそ、今はどんな生徒であったとしても先入観は持たないようにしています。

職場の人間関係も同じです。

怖そうだなと思っていた上司も、一緒に仕事をしてみると見る目が変わります

もちろん、こだわりを持っている教員が多いので考え方が合わないこともあるのですが

それでも一緒に仕事をするとその人の考え方がわかるので納得することができます。

とりあえずコミュニケーションを取ることってとても大切なんだと感じています。

話してみることで、その人の考えがわかり、本音が見えてくるのです。

2年目の私にとって当時の経験は本当に大きく、今の教員人生に役立っています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

コミュニケーションを取るのが得意ではない人も多いと思います。

ですが、勇気を出して話しかけてみてください。

むしろ、一緒に何かやってみてください。

印象が変わると、不思議と円滑な関係が築けるようになります。

そうすることで仕事のパフォーマンスもあがるのです。

ではまた!

 

↓よければ前回の記事もご覧ください。

asamadegohan.hatenablog.com

 

他にも私が現場で体験したことを基に、いくつか記事を書いています。

asamadegohan.hatenablog.com

 

 

 

 

将来の進路、決まっていますか?

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将来の進路、決まっていますか?

突然ですが、学生の皆さん、将来の進路は決まっていますか?

以下の記事によると、高校生で就きたい職業が具体的に決まっている高校生は36.7%だそうです。

www.mynavi.jp

二者面談をしていても、「なんとなく大学、4年制」という答えがほとんどです。

高校2年生になって少しずつ進路が固まり始める生徒もいますが、高校3年生まで進路が明確に定まらない生徒も多いのが現状です。

もちろん、教員としては「やりたいことができる進路にしよう」「目標を持って先に進もう」などと話します。

進学にはお金もかかりますし、4年間(進路によりますが)を無駄にしてほしくないですから。

ですが、今回は少し視点を変えて

目標進路って定めなければならないの?

というテーマで記述していこうと思います。

進路が決まらないのは当たり前!焦る必要はない!

高校生(16~18才)はまだまだ人生における経験値が少ないのです。

特に、学校という小さなコミュニティの中で生活をしているわけですから、部活動や課外活動に取り組んでいる生徒以外はなかなか外の世界に目を向ける機会がありません。

もちろん、部活動や課外活動だけで目標が決まるとも言えませんが。

だから、無理に目標を作る必要もないのではと私は思うのです。

もちろん、理想はやりたいことができる進路先に進むことがベストです。

しかし、進んでみたら「思っていた感じと違う」ことは良くも悪くもあるのです。

逆に言うと、希望進路ではない場合でも、進んでみたらすごくよかったとなることもあるのです。

高校生が決める目標が人生のすべてではないわけですから、決まらない生徒はおとなしく一般選抜で上位の進路先を目指せばいいと思うのです。

ただ、受験を考えて、総合型選抜などの推薦入試を考える場合は話は変わってきますので、前回の記事を参考にしてください。

asamadegohan.hatenablog.com

とはいえ!

やはりできる限り多くのことを経験してほしいとは思っています。

部活動やボランティア活動、資格試験挑戦、留学etc

何でも構いません。

1人で参加するのがなんとなく恥ずかしければ、友達を誘って挑戦してみてください。

「こんなもの」と思うことから、将来が見えるきっかけをつかむこともあります

すべてを真面目に進路のために取り組む必要はありません。

なんでもトライしてみてください。

私の失敗談

私が初めて担任を持った時のことです。

当時、高校1年生の担任をしていた私のクラスに韓国アイドルが好きな生徒がいました。

今でこそBTSは日本で多くの人が知っているアーティストですが、その子はBTSが日本に来る前から知っているような生徒でした。

その生徒と二者面談をしていく中で、

「私、卒業したら韓国に行きたい」

という話が出てきたとき、私は将来のことを考えたらあまりお勧めできないと言ってしまいました。

今となっては、なぜそんなことをいってしまったのか、悔やまれることも多いのですが、当時の私は韓国にいった後ろのことを考えると、その進路に不安を感じてしまったのです。

また、勝手にそんなに強い思いも持っていないだろうと思ってしまいました。

「韓国語を勉強しながら英検とろう」

となんとなく流してしまったのです。

その後、その子は少しずつ私と距離を取るようになりました。

担任1年目の私は生徒の気持ちに気付けなかったわけです。

今でも教員としての進路のかかわり方はとても難しいと思っています。

実際、卒業してしまえばあとは自己責任で生きていくわけですから、過干渉しないほうがいいのは百も承知なのですが生徒の希望を現実的に見てあげるのも教員としての役割だと思うからです。

結局、その生徒は韓国の進路先に進学をしました。

私に対してどのような思いを抱いているかはわかりませんが、いつかまた会う機会があれば謝りたいと思っています。

まとめ

いかがでしたか?

私の経験談も含めてお話ししました。

希望の進路があろうがなかろうが、自分で決めることに意義があります!

もし、希望を伝えて、良くない顔をされた場合は、それを覆すくらいの材料を準備しましょう!

結局は皆さんの人生です。

納得させられるだけの熱量があれば否定されることはほとんどありません

教員も保護者も、より良い人生を歩んでほしい気持ちは同じですから。

是非、有意義な学生生活を送ってほしいと思います。

ではまた!

 

このブログでは私が実際に経験しているリアルな現場を記事にしています。

よければ、以下の記事などもお読みください。

asamadegohan.hatenablog.com

 

 

 

 

受験生必見!総合型選抜、何をどう準備する?

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受験生必見!総合型選抜、何をどう準備する?

こんにちは!

11月になりまして、総合型選抜の発表が続々とはじまっています。

そこで!今回は受験生も気になるであろう!

総合型選抜に向けて、何をどう準備していけばいいのか!

いくつかお伝えしていこうと思います。

そもそも総合型選抜とは?

総合型選抜は旧AO入試のことです。

AOとはアドミッション・オフィスの略称であり、志願者の人物像を大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試のことです。

入試形態は大学によって様々であり、面接や小論文を課す大学が多くあります。

学力試験を課す大学も増えており、評定をあまり重視しない入試であるとはいえ、日々の学習の積み重ねが大切な入試です。

特に評定はないけれど、学力レベルの少し上の大学を狙っていく生徒に需要がある入試形態であると考えています。

では、どのような準備をしておけばいいのか、いくつかご紹介します。

志望校マスターになる

正直これが一番大事だと思っています。

もちろん、アドミッション・ポリシーは暗記するくらいの気持ちで理解してください!

自分は大学が求める人材にぴったりです!といえるように準備をすることが大切なのです。

少人数制?ワンキャンパス?実習が多い?

そんなのはどの大学にもあることなのです。

そうではなく、その大学にしかないものをあなたがどれだけ分析できて、魅力を感じることができて、伝えられるかがカギなのです。

その上で、自分が大学に入学してどのようなことを頑張っていきたいのか。

未来を見据えた志望動機を語ることができるのか。

わからなければ担任の先生に聞いたりして、とにかく自分自身で志望校について理解しましょう。

誰に何を聞かれても答えられるように準備しておけばまずは大丈夫です。

評定は取っておく

評定が条件にない大学が多いとはいえ、現場の意見としては評定は持っているにこしたことはないということです。

なんなら、条件にはなくても見られている可能性が大いにあると感じています。

事実、評定が低すぎる生徒はやはり合格する確率が低いです。

もちろん、それをひっくり返すだけの材料があれば別ですよ!

高1ではなかなかその重要性に気付くことができず、高2から頑張る生徒が多いです。

しかし、総合型選抜を視野に入れるのであれば、高1から勉強に力を入れることをおすすめします。

部活動で何か自分にしかできないものを身につける

よく、面接練習などをしていると、「部活動を頑張りました。」という生徒がいます。

だめだとは言いませんが、そのような受験生は全国に五万といます。

では何を意識すればいいのでしょうか。受験では「自分」をいかにPRできるかがカギとなります。

何でもいいです。役職に就くでもよし。新しい練習方法について提案するでもよし。

自身の部内での立ち位置を確立し、自信を持って〇〇をやってきたといえるようにしましょう。

頑張っているのは皆一緒。どうやったら自分をPRできますか?

※もちろん大会実績を残すのが一番手っ取り早いです。

課外活動に参加する

ボランティア活動などがメジャーだと思います。しかし、たった1度のボランティアをしてもあまりPR材料にはなりません。

まぁそもそもボランティアとは入試のためにやるものではないと思いますが…

ただ、やるのであれば、やはり年間通して継続することが大切だと思います。

それこそ1回や2回のボランティアなど皆やっていることなのです。

そして、その活動から何を学んだのかが大切なのに、大体の生徒が「ボランティアに参加しました」としかいえません。

せっかく参加するのであれば何でもいいので何か吸収してください。

他にもスピーチコンテストなど、探せばいくらでもあります。

主体性が求められていく今、自ら学校外の活動に目を向ける力はきっと将来役に立つだろうと思います。

探究活動に力を入れる

コロナ禍であるからこそ課外活動がなかなかできない今、重要視されるのが探究活動です。

実はこの探究活動こそ、入試でPRできる大きな材料であると私は考えています。

だからこそ、学校での探究の時間を適当に過ごすことなく、大切に過ごしてほしいです。

探究活動も、ただの調べ学習になるのではなく、実地調査やアンケートなどを通して自身の成果を何度も様々な角度から捉えなおしてみてください。

そして、自分なりのオリジナリティのある解決方法などを示せるように努力してほしいです。

まとめ

他にももちろん必要な準備はたくさんあると思いますが、とりあえず上記に挙げたことをまずは頑張ってみたらどうでしょうか。

面接の練習や小論文の練習は当たり前です。

月並みかもしれませんが、総合型選抜の勝機はあなたがどのくらい志望大学にいきたいかという熱い気持ちにかかっているといえるでしょう。

一つ、アドバイスとしては、推薦入試に関しては正直塾に頼らないほうがいいです。

もちろん、塾もプロなので、だめではないのですが、やはり塾の先生は学校での生徒の姿を知りません。

だからこそ、一番生徒を見てくれている担任の先生と一緒に準備するのが一番いいのです。

もし、塾に通うのであれば志望理由書などを塾に一任するのではなく、必ず担任の先生とコミュニケーションを取りながら進めていくことをおすすめします。

それでは受験生の皆さん、頑張ってください!

 

↓前回記事です。良ければ是非目を通してください!

asamadegohan.hatenablog.com

 

 

 

オンライン授業、どうですか?

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オンライン授業、どうですか?

こんにちは!

いや~、今回タイトルすごく悩みました。

最初はICT機器についてにしようと思ったのですが…

皆さんが一番わかりやすいのはオンライン授業だと思ったので、このタイトルにしました。

さて、コロナ禍において、我々教員も経験したことのない時期を過ごしたわけですが…

中でも一番つらかった、いや、今でも喫緊の課題であるのが

「オンライン授業」「ICTを活用した授業」

だと思うのです。そこで今回は私の学校でこんな使い方をしているよという紹介をしていこうと思います。

よりよい使い方、おすすめの使い方がございましたら教えていただけると喜びます!

それではいきましょう!

 

 

スタディサプリを活用する

studysapuri.jp

皆さんおなじみ、リクルートが運営しているスタディサプリです。

私の学校では本当にタイミングよく、新型コロナウィルスが蔓延した年に、iPadを導入しており、突然休校になっても何とか対応することができました。

とはいえ、生徒たちの家庭はまだまだWi-Fi環境が整っているわけでもなかったので、苦労しましたが…。

そんな中、助けられたのがスタディサプリです。

スタディサプリを通じて子どもたちとコミュニケーションが取れたほか、動画の視聴に関連した宿題を配信することで、授業の遅れを自学自習でカバーしてもらうことができました。

もちろん、勉強効率がよかったかといわれると、個人差がでているのも事実です。

※前回のブログをご参照ください。

 

asamadegohan.hatenablog.com

また、この年は文科省からJapan e-Portfolioを利用して生徒たちの学習を記録しておくよう指示が出ていました。

スタディサプリには活動メモ機能が備わっており、生徒たちの記録を日々残すことができます。

現実的な話をすると、やはり定期的に記録を残せる生徒は多くありませんでした。

結局、立ち消えとなり、この機能をうまく使うことはできませんでしたが、最近の大学入試では学力の3要素である

・「主体的に学びに向かう態度」

・「思考・判断・表現」

・「知識・技能」

をはかるテストを実施する大学もでてきており、日々の記録を残す重要性は日に日に高まっているよう感じます。

※推薦書も3要素の内容を分けて各大学が増えてきており苦戦する日々です…。

project.nikkeibp.co.jp

何れにしても、自学自習ができる生徒にとってスタディサプリはとても効果的なシステムであると感じています。

ロイロノートを活用する


皆さんはロイロノートという学習アプリを知っていますか?

授業中に生徒たちとやり取りができるとっても便利なアプリです。

私がこのアプリを使ってどのようなことをおこなっているかというと

・問に対する答えを提出させる

・テストをする

・アンケートを取る

・グループワークをおこなう

・思考の整理に使う

などなどやろうと思えば大体のことがこれ一つでできてしまいます。

Wi-Fi環境さえ整っていればどこでもいつでも使えるのは魅力的ですよね。

詳しい使い方はまた別の記事で紹介できればと思っています。

最近、ロイロノートを採用する学校が増えてきています。

ロイロ認定ティーチャー制度も盛り上がりを見せています。

ちなみに私もロイロ認定ティーチャーです。

help.loilonote.app

Google for Education 認定教育者資格なんかもきになるのですが、お金がかかってしまうなどなかなか踏み切れないでいます。

スキルアップする上でおすすめがあれば教えてください。

Google Classroomを活用する

edu.google.com

イメージとしては資料箱でしょうか。

もちろんこれも様々な使い方ができます。

・タイムラインを利用して生徒への連絡を送る

・課題を作成し、提出させる(自動採点ができる!)

・データでプリントなどを置いておける

などなど。

特に一番の魅力は課題の自動採点ができるところです。

小テスト等に関してはGoogle Formsを利用します。

体温の計測などもこれを利用して記録させています。

基本的にドライブ上で行うため、利用できる場所が限定されないのもいいです。

まとめ

以上のような環境で私の学校はオンライン授業を乗り越えてきました。

教室にパソコンを設置し、ロイロノートやGoogle Classroomを使うことで、実際に子どもたちが目の前にいなくても授業を展開することができています。

もちろん準備は大変ですし、まだまだ課題は山積みです。

何分新しいことへの挑戦なので、私個人としては楽しみながら取り組んでいます。

ロイロノートやGoogle Classroomについては別トピックにしても良いかもしれませんね。

今後のテーマにしたいと思います。

ではまた!

 

私の作成したラインスタンプです!よければ是非!

store.line.me

最初の記事も是非お読みください!

asamadegohan.hatenablog.com

 

ブラック部活と呼ばないで?

ブラック部活と呼ばないで?

皆さんこんにちは!さて、本日のお題は「ブラック部活」についてです。

私の勤めている学校にも多くの部活動があり、子どもたちは日々熱心に活動に取り組んでいます。

もちろん、ここ数年はコロナ禍において活動は制限され、今までよりも子どもたちの部活動に対する熱意が下がっているように感じます。

しかし、このような状況下であるからこそ見えてきたことがあるので本日はそれを皆様にお伝えしていけたらと思います。

※これから述べていくことはあくまでも私見ですのでご了承ください。

 

 

コロナ禍で部活動が制限されたことによるメリット

あくまでも私の感覚ですが、勉強に励む生徒が増えました

特に今の世代は学校に登校できない期間、オンライン授業を受けてきてきたこともあり、自然と自学自習の習慣が身についているように感じます。

もちろん、一方では対面授業でないと集中できない生徒も多く、学力差が開いているとも感じています。

やはり対面授業で子どもたちの顔色を見ながら理解度を確かめ、進めていきたいのが本音です。

※オンライン授業については別の記事を作成する予定です。

以下の記事をチェック!

asamadegohan.hatenablog.com

 

さて、ここまで述べてきたように勉強面でのメリットはとても大きいです。

授業中に寝てしまう生徒は格段に減りましたし、テスト前の勉強に対する集中力は今までよりも高いと思います。

朝早くから放課後遅くまで活動していた部活動がコロナ禍で制限されたからでしょう。

また、教員の負担も減りました(?)

部活動の時間が制限されることにより、必然的に教材研究の時間やその他の分掌業務に割くことができる時間が増えました。

ただ、(?)を付けた理由は、オンライン授業を含むICT関係の仕事が増えたことによります。

教員の働き方改革はまだまだ難しいと感じます。

部活動の面でいえば…すべてとは言えませんが、運動部は練習量が減ったことにより能力が向上したケースも見受けられます!

number.bunshun.jp

例えば上記の記事では過度なトレーニングが避けられたことにより球速が向上したとの実例が記載されています。

今まで当たり前のように朝から晩まで活動してきた部活動も見直す時期にきているのではないでしょうか。

コロナ禍で部活動が制限されたことによるデメリット

私が感じるデメリットは、子どもたちの活気がなくなってきたことです。

多くの生徒は学校で勉強を頑張ろうとしますが、勉強についていけない生徒もいます。

しかし!部活動で輝ける生徒もいるのです。

ところが、活動が制限されたことで、彼らの輝く時間が減ってしまいました。

結果的に彼らは覇気のない学校生活を送ることになってしまうのです。

部活動以外の場を提供するのが仕事だろうといわれてしまえばそれまでなのですが、何分このようなご時世ですので、なかなか課外活動をさせることができません。

文化祭や体育祭、修学旅行といったイベントも軒並み中止となり、勉強をやるしかない環境となってしまっているのです。

それが先ほども述べたメリットにもつながってくるわけですね。

また、練習時間が減ることで、運動部であれば実戦不足、文化部は発表の舞台がなくなるなど、緊張感の中で自らのパフォーマンスを披露する機会が減ってしまいます。

その結果、思ったようなパフォーマンスができず悔しい思いをすることも多いでしょう。

プロの道に進む生徒は一握りであり、多くの生徒は部活動で学校生活を終えるわけですから、これは大きなデメリットだと感じます。

ブラック部活と呼ばないで?

では本題に入りたいと思います。

私は数年前、「自分の考えを発信しよう」をテーマに、朝日新聞へ生徒の意見を投書させる活動をしたことがあります。

様々なテーマで自身の意見を書いていく中で、吹奏楽部のある生徒がこう私に言ってきました。

「先生、私、部活のことをブラックって言われるの嫌なんです。」

この言葉に私は少し驚いてしまいました。

吹奏楽部に限らず、部活動が大変な生徒の多くは

「忙しくて帰ると寝てしまう」「勉強する時間がない」「正直しんどい」

など、の悩みを抱えているものです。

もちろん、そのような経験を通して最後は部活動を続けてきてよかったと思えるのですから、いい経験であることに間違いはないのですが、その生徒の気持ちは違ったわけです。

「私がやりたくて選んだ部活なので責任を持って取り組んでいますし、何より楽しいので辛くないです。」

diamond.jp

全員の考えがそうではないからこそ、上記のような記事がでるわけですが、その子にとっての気持ちは本心だったのでしょう。

部活動に対する教員の考えは様々です。

部活動の指導がしたくて教員になったものもいれば、専門ではないのに部活動に所属し顧問をせざるを得ない教員もいます。

私としては生徒が部活動に参加することは賛成なのですが、やはり負担が大きいので、部活動は外部のコーチを雇い、活動することがいいのではないかと思っています。

そうすることで学校の質がより向上するはずです。

しかし、その子の一言によって私も狭い視野で物事を考えていたのだなぁと改めて感じました。

今ではなるべく一つの考えに縛られないよう努力をしているつもりですが、どうしても「当たり前」という言葉が浮かんできてしまうことがあります。

この時の私は「部活動はしんどい時もあるが、やりきることで成長できる場所」という固定観念を勝手に持っていたわけです。

とても反省しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。現場で働いていると当たり前だと思ったことが当たり前ではないことによく遭遇します。

コロナ禍で私も様々なことを考える機会が多くありました。

何か私にできることはないだろうか。そのような中で、ブログを書いてみることにしたわけです。

もしご興味がございましたら、今後ともお付き合いください。

それではまた!

おまけ

現在新しく私が挑戦していることです!(笑)

教育には全然関係ないのですが、こういうくだらないことに良く取り組んでいます。

大人になるとやる前にめんどくさくなってしまったり、新しいことに取り組まなくなってしまいますよね。

私のラインスタンプは手書きですし、絵は上手ではありませんが、それでも作ることができました。よければご覧ください。

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1つ前の記事はこちら↓

asamadegohan.hatenablog.com

 

教員ブログをはじめます。

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皆さん、初めまして!現在教員をやっております。

突然ですが、なぜ今私がブログを始めようと思ったのかというと…

新しいことに挑戦しようと思ったからです!

教育現場ではよく子どもたちに新しいことにどんどん挑戦しよう!といいます。

一方で、教員自身が挑戦していないように思えます。

(もちろん教員が副業しにくい世の中ではあるのですが…。)

そこで、今回は私が現場で普段意識していることを自己紹介がわりに記載していきたいと思います!

 

 

何かを人にやってほしければまず自分がやる

私のモットーでもあります。よく授業中寝ている生徒に対して「起きなさい!」といっている教員が集会等の場で寝ているのを目にしたり、掃除の際に指示だけ出している姿をみたりしますが…

私の経験上、子どもたちと一緒に取り組むことがコミュニケーションの1つとしてとても重要だと考えています。

教員といえども、子どもたちと同じ一人の人間です。

なるべく対等でありたいと思ってます。(賛否あるのはわかっています)

指導したことを教員が守れていないようでは、説得力のある指導はできません。

ですから、私はまず自分から行動する姿を子どもたちに見せるようにしています。

使いまわしをせず、常に新しいことを試みる

とにかく教員の仕事は膨大です。

ついつい授業プリントなどを使いまわしたりしてしまいます。

もちろん100%使いまわしていないとは言いませんが、私はなるべくいろいろなところでアップデートすることを心掛けています。

教員になって私が大きく変わったことといえば、よく考えるようになった点です。

日々様々なことを考えるようになり、やってみたいことがたくさん溢れています。

現在、学校ではgoogle classroomやロイロノートなどのICTを活用するようになり、それらを活用した授業やホームルームを考える毎日です。

忙しい日々でなかなか実践できていませんが、その分アイデアはたまっていきます。

是非、皆さまのアイデアも教えていただけると嬉しいです。

感謝の気持ちを忘れない

私は些細なことでも「ありがとう」と声掛けすることを心掛けています。

ホームルームの際、プリントの配布を手伝ってくれる生徒や掃除に一生懸命に取り組んでくれる生徒がいます。

そんな時、「ありがとう」の気持ちを伝えると、子どもたちも嬉しくなり、より主体的に動いてくれるようになります。

私自身の気持ちも温かくなりますし、自然と笑顔溢れる教室になっていきます。

笑顔は伝染するとよく言います。

次の動画を実際に子どもたちに見せたことがありますが、皆笑顔になっていました。

www.youtube.com

最後にこれからのブログ内容について

さて、今後のブログ内容についてですが、私が教育現場で日々考えていることや経験したことを共有していきたいと思っています。

実際に私が経験していることですので、教員採用試験を目指している学生さんたちや1年目の教員の皆さんの役に立てるかと思います。

ご興味がございましたら、今後とも当ブログを読んでいただけたらと思います。

日々の業務が忙しいため、不定期での更新になるとは思いますがお許しください。

それではまた!